カナダから東京へ——8年半の留学を経て、新しい章のはじまり

    カナダでの大学卒業から1年。
    日本に本帰国してからも、気づけばあっという間に1年が経ちました。

    高校留学から始まった8年半の海外生活。
    その時間は、私の価値観や生き方を根本から変えたと思います。
    少しずつ落ち着いてきた今、あの頃の経験をもう一度見つめ直して、
    同じように悩む誰かに届くように発信していこうと思います。

    高校留学に行くとき、
    「東京育ちのあなたが牧場ばかりの田舎でやっていけるわけない」と言われました。
    英語もできず、勉強も得意ではなかった私。
    でも、必死に食らいついて、現地校で3年連続成績優秀者賞をもらうまでになりました。

    仲の良かった現地の友人たちは、みんな名門大学に進学した。
    一方で私は、大学出願に必要なTOEFLの点数が足りず、出願すらできなかった。
    次は大丈夫!と言われて何度受けても1点足りなかった。
    当時、日本の友人から「あなたみたいになりたくないからもう遊べない」と言われたことは、今でも忘れられません。
    悔しくて、情けなくて、でもその一言が原動力になりました。

    その後、コミュニティカレッジへ進学。
    モチベーションを失っていた私に、“編入できるかも”と希望をくれた友達がいました。
    そこから学びたい分野を見つけて、再び勉強が楽しくなりました。
    日本人の教授には「あなたは編入できない」とまで言われたけれど、
    諦めずに続け、行きたかった大学へ編入・卒業することができました。

    コミュニティカレッジでは単位を落としたこともあったし、
    働いていたレストランで給料未払いが続き、カナダ政府が介入したこともある。
    交通事故で車が廃車になったことも。
    そして大学に編入して1ヶ月後、精神的に限界を感じて鬱も経験した。

    でも、そこから少しずつ、自分を取り戻していった。
    初めてローカルカフェの専属カメラマンとしての機会を頂いた。

    在学中カナダの留学エージェントで2年間働いて、
    日本とカナダを行き来しながら、たくさんの留学生をサポートした。

    あの頃の経験は、今の私の“軸”になっています。

    卒業後は1ヶ月間ヨーロッパを一人旅。
    帰国後はベンチャー企業で働き、
    そして2024年の春、外資系企業に入社しました。
    今は東京で働きながら、年に数回、留学イベントでお手伝いもしています。

    カナダの大学に通っていた頃も、
    日本の就活を海外から進めるときも、本当に情報が少なくて苦労しました。
    だからこそ、自分の経験を整理して発信する意味があると思っています。

    高校留学で悩んでいたとき、私は留学系YouTubeに救われたことがありました。
    だから今度は、自分が誰かの“情報源”や“安心材料”になりたい。
    同じように留学やキャリアで悩む人の小さなきっかけをつくれたら嬉しいです。

    目次

    感謝とこれから

    留学を支えてくれたすべての人に、心から感謝しています。
    人の愛し方を教えてくれた人。
    就活を考えるきっかけをくれた友達、働く環境を作ってくれた上司。
    いつでも帰る場所をくれた両親、
    本当の家族のように接してくれたホストファミリー、
    困ったときに助けてくれた友人、
    そして自分を信じてチャンスをくれた人たち。

    8年半の留学は、ただの海外生活ではなく、人生を学ぶ時間でした。
    ここには書ききれないほどのストーリーがあります。

    情報が少なくて何度も迷ったからこそ、今は私が「次の誰か」に伝えたい。
    留学、大学編入、海外から日本の就職活動──
    私が苦労したすべてを、次の人の希望に変えていきたい。

    あの頃、留学系YouTuberの動画に救われたように。
    今度は私が、あの時の私のように悩んでいる誰かを支えられたらいいなと思ってます。

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